WORKS

地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業

  • ブランディング
  • イベント
  • 国内誘客
  • シビックプライド醸成

観光庁

 課題・背景 
星空の一点突破で観光誘客を促進してきた岡山県・井原市でしたが星空観光を軸とした消費コンテンツがなく、受け入れ環境も脆弱なことから「星を見て帰るだけ」のゼロドルツーリズムが課題となっていました。また、星外の観光資源が脆弱で、宿泊施設も少ないことから、星空観光をフックにした観光誘客、域内滞在・周遊促進が困難で、観光による地域への経済波及効果も伸び悩んでいました。そんな折、アジア初の「星空保護区コミュニティ部門」認定という大きなトピックがあり、この認定を起点として星空観光で地域の稼ぐ力を育成する取り組みが始まりました。シティプロモーション事業の一環として開催したプロジェクト第一弾「星降るレストラン」は全国から6300名の応募者があり、井原市の星空観光のポテンシャルを確信できた事例となったものの、一過性の取り組みで終了しました。

 ソリューション 
「星空観光振興プロジェクト」と題し、オール井原資源で、井原・美星の魅力を体験する1泊2日の星空観光ダイニングアウトツアーを開催。井原市美星町の一般社団法人「ir bisei」を中心に、地域の観光・産業・農業従事者と連携した企画・運営体制を構築。成功事例となる「星降るレストラン」を、継続的な地域の稼ぐ力として発展させるため、民間主導での定期開催を目指しました。首都圏からの送客のパートナーとして日本航空が加わり、全国規模でのプロモーション、誘客を実現できる協議会へと発展。多言語特設サイトや公式SNSの設立・運営により国内外に向けたプラットホームも整備。また宿泊も美星町のみならず、近隣宿泊施設も参加。体験イベントやガイドツアーも実施することで、美星町にとどまらず、広く井原市内の回遊、消費を促す仕掛けを施し、関係人口の創出・拡大を目指しました。

 結果・効果 
2022年度は全4回開催。首都圏、近隣からの来場で、毎回定員20席は完売に。参加者アンケートでは全ての参加者が満足度100%とし、友人に勧めたいとのコメントをいただけました。そういった反響は、協議会メンバーのモチベーションを向上させ、より能動的な関与を促しイベントの改善が建設的に行われています。また活動を通じて地域への誇りも育まれ、オール井原体制で賑わい創出を取り組める環境が整いました。2023年度は有料広告なし、公式SNSの告知のみで実施し、予約完売も実現。また本イベントは岡山県だけでなく、鹿児島県、北海道、奈良県、京都府での展開に発展し、全国的な広がりを見せています。