WORKS 事例紹介
男性育休を「当たり前」に。取得率 上昇中の岡山県が行う促進施策とは
- 対談記事
岡山県 県民生活部 人権・男女共同参画課

岡山県は、男性育休の取得率が伸びている。
そうした中、岡山県は、県内事業者向けの男性育休についてのメリットや支援策を載せた冊子「経営者、管理職のための男性育休支援の強化書Vol.2」を作った。
ガイドブックに欠かせない制度解説などに加え、Q&Aや事例紹介など読み物としてのクオリティーにもこだわり、「長く使ってもらえる」冊子を目指したという。この冊子は、ビザビがプロポーザルにより採択を受け、自社の経験やノウハウを生かしながら、制作を手掛けた。今回、県とビザビの担当者が制作過程を振り返った。
そうした中、岡山県は、県内事業者向けの男性育休についてのメリットや支援策を載せた冊子「経営者、管理職のための男性育休支援の強化書Vol.2」を作った。
ガイドブックに欠かせない制度解説などに加え、Q&Aや事例紹介など読み物としてのクオリティーにもこだわり、「長く使ってもらえる」冊子を目指したという。この冊子は、ビザビがプロポーザルにより採択を受け、自社の経験やノウハウを生かしながら、制作を手掛けた。今回、県とビザビの担当者が制作過程を振り返った。

—ガイドブック作成の経緯から教えてください。
- 岡山県
- 県の重点戦略や施策を盛り込んだ「第4次晴れの国おかやま生き活きプラン」では、14日以上の男性の育児休業取得率を、2024年度の39.2%から28年度に50.4%に引き上げる目標を掲げています。
その目標を達成するための施策として、1社あたり最大100万円の奨励金制度などに取り組むとともに、経営者や管理職にアプローチするガイドブックを制作しています。
ガイドブックについては、2024年度に「Vol.1」を発行し、今回「Vol.2」を発行しました。
—前年度に続きビザビの提案が採択されましたが、どのような点をアピールしたのですか。
- ビザビ
- キャッチーなものにするのは難しい内容なのですが、そこを「いかに分かりやすく伝えるか」というところに、出版業もやっている会社なので編集業務のノウハウが生かせると考え、前年に続いて公募に参加しました。
また、弊社には人材採用支援の部署もあるため、男性育休を推進する人事部とのつながりがあったり、学生が企業を選ぶ際のリアルな考えも知っています。そうした企業としての総合力が、ユニークな強みになったと考えています。
—制作過程ではどのようなことが印象に残りましたか。
- 岡山県
- 特に印象に残っているのは、監修していただいた徳倉康之さん=株式会社ファミーリエ代表取締役、NPO法人ファザーリング・ジャパン副代表理事=からのアドバイスです。その見識の深さには大変感銘を受けましたし、多くの学びがありました。
- ビザビ
- 徳倉さんのアドバイスは、経営者のみなさんが成長のチャンスとして、男性育休に取り組むきっかけとなる冊子にしてはどうかというものでした。

—県の立場から、民間業者や専門家と連携してガイドブックを制作することで気付きはありましたか。
- 岡山県
- 行政の発想だけではどうしても固いイメージのものになりがちです。
今回のガイドブックでも、Q&Aコーナーで「回答をもっと目立つようにしたい」と要望を伝えたところ、「読み手の立場からは、目線がまず『質問』にいく方が読みやすい」とアドバイスをいただきました。
どんなに良い内容であっても読んでもらわなければ意味はなく、とても勉強になりました。 - ビザビ
- 関係者の意向を踏まえて着地点を見出すのがわれわれの役割。
仕事を受注する立場ではありますが、主従関係ではなく、主体者としての意識を持ち、目的に合致させるため細かな表現にもこだわるし、コラムであればどこに載せれば前後の話がうまくつながり、最も効果的かと考えるようにしています。
—事業を振り返ると、携わった関係者がそれぞれの立場で役割を果たし、より良いガイドブックができた経緯が分かりますね。
- 岡山県
- 第一弾は事業者に好評をいただいています。
今回の第二弾についても、事例紹介で登場していただいた企業を含め、皆さんのご協力のおかげでイメージ通りのガイドブックが完成しました。
県は26年度、「Vol.3」の発行を計画しており、ガイドブックや奨励金を通じて「男性育休に取り組もう」と考える企業が、さらに増えることを願っています。
数値目標はありますが、最終的な目標はあくまで「男性育休が当たり前な社会」であり、本人が休みたいと思った期間の育休を取得できることが重要だと考えています。
「Vol.2」でも触れていますが、最近は学生の就職先選びでも男性育休への取り組みが重視される傾向にあり、経営者の皆様には男性育休を経営戦略の一環として取り組んでもらいたいですね。 - ビザビ
- ビザビは地域に根差した企業として90年以上の歴史があります。われわれはあくまで「裏方」という考えで、これまで成果を積極的に発信することはありませんでしたが、さまざまな社会課題が山積し、従来の取り組みではその解決が難しい時代です。
成功事例の発信が同じような課題を抱える自治体・企業にとってヒントになり、アクションにつながり、そこでわれわれが役割を果たせるのであればやりがいは大きいし、社会的意義のあることだと考えています。
外部リンク
今回紹介したガイドブックは、以下のリンクからご覧いただくことができます。
